ADHDに加えてエナジーバンパイアでもある知人。10年間の壮絶な付き合い

ADHDに加えてエナジーバンパイアでもある知人。10年間の壮絶な付き合い

かれこれ、もう10年近く付き合いを続けてる発達障害者がいます。
腐れ縁といった方がいいのかもしれませんが、何度か壮絶なバトルのようなことも経験してます。

この方はもう高齢ともいえる年代の日本人の女性ですが、彼女もまた超強烈な人間性の持ち主です。

常に相手の生活をひっかき回すのがライフワークになっているような人で、安易に関わると人生狂わされます。

そういう面からも彼女のことをエナジーバンパイアと呼ぶことにしました。

支離滅裂な彼女との交際から自分なりに学んだことを、発達障害者との関わり方についての参考になればと思って書いてみました。

最初にお断りしておくこと

これから書くことは単にとりぞうの個人的な経験を書いたものであり、発達障害者や双極性障害者を批判したり揶揄する目的で書いたものではありません。

そのことを念頭において読んでいただければと思います。

記事が長いので先に結論を言ってしまうと、ADHDの人とごく普通の友人関係とか信頼関係のようなものを築くことは不可能に近いのだとつくづく思います。

「一カ所にじっとしていられない」とか「自分のことにしか興味が向けられない」といったADHDの根本的な性質によるものなので、残念ですがそういう結論に落ち着きました。

でも逆にそういった相手の性質を知っておくことで、自分から相手をコントロールすることも可能だとも気づきました。

ADHDでもいろいろなタイプの人がいると思うので、ここで書くのは単なる一例にすぎませんが参考にしていただければと思います。

ADHDのK女史

K女史とはひょんなことから付き合いが始まったのですが、付き合い出してからわりと早い時期に彼女の方から「中学生の頃に精神科医にADHDと診断されたことがある」とカミングアウトがありました。

本人の弁によると、海馬だったかの脳の一部が異常に発達しているために普通の人とは違う頭の構造になっているのだ、とのことでした。

じっとしていられないので常に動きまわっていないといられないとか、ときどき幽体離脱のようなことも経験しているとも言ってました。

そのころはまだ自分もADHDについてあまり知識もなく、K女史のことも表面上には付き合って楽しい頼りになる人だと思ってました。

しかし、付き合いが長くなるにつれて普通でないということを思い知ることになるのでした。

有能な人ではあるが・・・

K女史は地方都市の出身で、その地域でも指折りの裕福な家庭の出身です。
若い頃から海外生活の経験もあって知識も豊富、日本人離れした洗練された趣味の持ち主という第一印象でした。

それに加えて性格も大胆でざっくばらん、女離れした度胸と行動力があるので頼もしい人ではあるんですがその反面、異常に気位が高くて傲慢でもある人です。

才能も行動力もあるのである種破天荒ともいえるんですが、常軌を逸するような言動も多いのでどちらかというと支離滅裂といった方が適当かもしれません^^;

今ではだいぶ彼女の性癖や人間性に慣れたので適当にあしらうことも覚えましたが、知り合って5年ぐらいは粘着がひどくて一方的に生活をひっかき回されたりして振り回されっぱなしでした。

長年付き合ってれば見たくない面もたくさん見ることになります。

常に相手を振り回して自分のペースに巻き込む

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連日の電話攻撃に辟易・・・

知り合ったばかりの頃は連日のように電話をよこしては、毎回毎回同じ話を延々と聞かされるので本当にストレスでした。

ひどいときには一日3回ぐらい電話がきてましたよ。
しかも毎回話の内容が同じなんです。なぜこんなに年がら年中電話をかけてくるのかさっぱり理解できませんでした。

そのうえコールバックすれば電話料金はすべてこちら持ちになってしまうので(フツーならば最初にかけた人がかけ直すのが常識のはず)、彼女からの電話を逃さないように家の中でも携帯持ち歩いていたほどです。

携帯通話料がいきなり倍以上に・・・

思えば、電話攻撃は彼女の病気の一部だったんだと最近になって悟りました。
発達障害者って自分の感情や衝動を抑えることができないそうなんです。

思ったことを心のうちにおさめておくことができなかったんでしょうね。
だから思い立ったときに衝動的に電話をかけてしまうようです。

当時彼女と付き合うようになってからは毎月の携帯料金がそれまでの2.5倍ぐらいに跳ね上がってしまいました。
このままでは破産させられるという危機感も感じたぐらいです。

そういう話を挙げているとキリがなくなってしまうのであえて書きませんが、彼女が尋常ではないと感じ始めたのは付き合いが始まってから1年過ぎたぐらいの頃でした。

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金銭への異常な執着

特定の物事に固着するというのも発達障害者の特徴のひとつと言われています。

K女史の場合は生まれや育ちといった社会的な地位に異常に固執していましたが、特に金銭への執着が尋常ではないです。

そしてそのことがきっかけになって、K女史を普通の人と同じに扱ってはいけないということに気づいたのでした。

ヤクザの取り立て並み過酷なカネの巻き上げ方

お金が原因でキレられたことは何度もあるんですが、決定的に彼女に見切りをつける出来事は5年ぐらい前に起こりました。

個人的なことなのであえてくわしいことは書きませんが、ある程度まとまった金額のやり取りが絡んだ事柄です。

K女史の美的感覚を見込んで、ちょっとした仕事を頼むことになりました。
頼んだ量が多かったので完成するまでには最低でも半年ぐらいはかかるだろうと想定していました。

「急ぎではないのでゆっくりやってください」と前もってその品物を預けておいたら、その翌日から鬼のような物凄い勢いで仕事を始めたので驚かされたことがあります。

そして出来上がったものをこちらが確認する前に、かかった費用を次々と請求してくるようになりました。

血も涙もない冷酷な仕打ち

それに加えて「必要な材料を仕入れたいから」、「家にストックしてあったのを使い果たしてしまったから買い足す」といっては上乗せ料金を何万もせびってくるようになったんです。

最初のうちは仕上がった時点でその代金を払うという後払い制でしたが、そのうち前払い制にすり替えられてしまいました。
まだ手をつけていない分の代金まで払わされるんです。

もう毎週のように3万、5万と請求してくるので数か月であっという間に40万円ぐらいになって、最終的には50万円を超えたのではないかと思います。

その請求の仕方もあまりにも一方的暴力的なやり方で、反論すれば電話口で大声でこちらを罵倒したり、脅迫めいたことを言われてヤクザよりもタチが悪いと思ったほどです。

物知りナツ

物知りナツ

人間のク〇だな・・・

信頼できる人だからと思って頼んだことがすべて裏目に出てしまいました。

親しくなっても絶対に気を許してはいけない

支離滅裂な言動!恐るべき怒りのエネルギー

しかもこちらが言われるままに大金払ってるのに、夜中に突然電話してきては一方的にヒスられたりなじられたりするんです。

「アンタのせいでやりたくもない仕事をやらされてる、いい加減にしてっ!」

「アタシはこんなセコイ仕事やるような人間じゃないのよっ!」

この頃からまったく理解のできない言動が増えていきました。

そのキレ方もどう考えてもフツーの人間のものとは思えず、一方的に相手を汚い言葉で罵倒してまるでケダモノみたいなんです。

しかもそうやって先に大金を取っておきながら、K女史の個人的な理由で何か月も中途で放置されたままになってしまいました。

最終的にすべてが仕上がるまでには1年半ぐらいかかったと思います。

かかった費用の全額はその半年前には払い終わってるにも関わらずですよ! 
その明細書もなしです。

とんでもないどんぶり勘定だと心底呆れました。

他人の弱みにつけこむ、自分の都合しか頭にない

今から思えばその頃のK女史は生活費に困っていた様子だったから、そこに付け込まれて不当な大金をむしり取られたんだと思ってます。

ディーノ

ディーノ

史上最大のボッタクリだな

いきなりキレて相手を罵倒するのもADHDによるものだったんだと思います。
異常とも思えるキレ方を見て「この人はフツーじゃない」とあらためて実感したのでした。

自分の落ち度を絶対に認めない

この一件でもわかるように、彼女には金銭に関して人一倍強い執着があるんです。

元々大金持ちで何不自由なく暮らしていたのに、あることですべてを失ってどん底の生活に転落したという身の上話をことあるごとに聞かされてます。
それが強いトラウマにもなっているようでした。

だからお金が絡む問題には信じられないレベルの怒りのパワーをぶつけてきます。

とはいってもその転落の原因は自分にあった可能性だってあるし、反省が必要な場合だってあるはずです。少なくとも普通の神経の持ち主ならばそう思いませんか。

でもそういう発想ができない人なんですよね。
だから自分の失敗が原因であっても、相手に謝ることは絶対にないです。

どんなときにも相手の非を一方的に責め立てる

金の亡者・K女史とのトラブルから学んだこと

この一件で「この人とは絶対にお金のやり取りが絡むことでは関わらない方がいい」と気づいたので、それ以降は金銭がからむことには慎重になりました。

そして絶対に信頼をおいてはいけない人だとも気づきました。

話した当日は友好的な様子でも、次の日には別人のように冷酷になって約束をすべてひっくり返す、ということを何度も経験しました。

常識の通じる相手ではないと悟る

こんな相手と付き合ってたら心が休まることがないですよ、ほんとに。
とにかくフツーの常識が通用しない相手だと思った方がいいです。

K女史に関しては、あまりにも支離滅裂すぎてツッコミどころが満載すぎ!です。
とても1記事では語りつくせないので、またあらためてご紹介したいと思います^^;

仲良くなっても絶対に気を許してはいけない相手

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彼女はエナジーバンパイアだったと気付く

K女史との現在の付き合いは一時にくらべてずいぶんと比重が少なくなったので今ではただの知り合いにすぎませんが、今までにくぐり抜けてきた修羅場を思うと彼女はエナジーバンパイアに違いないと気付きました。

相手に粘着して疲労困憊させることに至上の楽しみを感じていることや、こちらが「アンタのせいで困ってるんだ」ということに対しても一切無視を決め込む冷酷な態度がまさにエナジーバンパイアの定義にぴったり当てはまることがわかりました。

その後の成り行き

もともと遠くに住んでいるということもあって、今ではリアルで会うこともなく電話の回数も減ったのでもはや「過去の人」感が強くなっています。

電話は相変わらずかかってきますが自分でも経験を踏んで知恵がついたのと、気持ちの区切りもついたので適当にあしらうこともできるようになりました。

しかし、10年近くもひとりの詐欺師みたいな人間に生活をひっかき回されていたことを思うとあらためてエナジーバンパイアって怖ろしいと思いました。

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補足:ADHDとアスペルガーの違いって

ちなみにADHDとアスペルガーはよく混同されますが、別物だそうです。
でも実際には両方を併発している人が多いとのことです。

適切な説明をしてくれてる動画があるので興味のある方は参考にどうぞ。

【まとめ】平等な関係は難しい。
「普通の人」と同じと思ってはいけない

ADHDの人と実際に10年関わって学んだことをいろいろと書いてみました。

最初に書いたようにADHDは先天的な要因によって起こされる障害なので、相手に悪いところを改めてもらおうといったことは期待しない方がいいです。

単刀直入に言うと「相手に何も期待してはいけない、相手のありのままを受け止めるしかない」です。

だから、その人と関わるときは相手の性質をわかったうえでないといろいろと厄介事が起こります。

通常の人間関係では抵抗に感じることも、ADHDの人にとってはそれがかえって親切な行為になることもあります。

例えば、迷惑に思うことははっきりと相手にそう伝えるといったことです。

いずれにしても「特殊な人」だということには変わりないので、相手に合った接し方で付き合わないとだめです。

言い換えれば、基本的にアナタの方が相手に合わせるような感じになりますが、相手の性格を把握しておけば必要なところで主導権をとってコントロールすることもできると思います。

押したり引いたりという感じでしょうかね。
相手に一方的にコントロールされてしまうような関係は自分が疲れるだけです。

わからないときは相手を疑うことから

もしもアナタのまわりにも思い当たる人がいたら、この記事で書いたことがどれぐらいが当てはまるか冷静に観察してみてください。

相手を知るにはまず疑うことからです。

相手がADHDだった場合は、信頼して安易に関わるとあとからいろいろな行き違いが起こって結局自分が損します。

これは10年間振り回され続けたワタシが自信を持って忠告できます。

この経験談が多くの方の役に立つことを願ってます。

この動画の中で「ADHDの人はクラスやグループの人気者であることが多い」と高須先生は語っていますが、K女史も中学~高校時代はずっとクラスの人気者だったと語っていたことを思い出しました。信憑性のある話だと思って紹介しました。

<ストレスを体の芯からデトックス!>

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この記事を書いた人 Wrote this article

とりぞう